真実であることはどこまで重要なのか
LAYER 1 - 問いの整理

真実であることはどこまで重要なのか。

ファクトチェックの先にある「納得感」の正体。私たちが信じるのは事実か、それとも物語か。
2025.12.22

ショート動画、SNSの投稿、ニュース、そしてこの記事。
私たちは毎日、誰かが意図をもって作った情報を見ています。

AIによって、それが人間によるものか、生成されたものか、現実の記録か、創作かは、以前より見えにくくなりました。

けれど、ここで立ち止まって考えたいのは、「どう見分けるか」ではありません。

あなたは、何を見て、どの瞬間にそれを信じているのか。
それとも、ただ流れていくものを眺めているだけなのか。

その感覚自体を、今回は問いとして置いてみたいと思います。

01

あなたが今見ているその情報は、誰が、どんな意図で作ったものなのか。

通勤中に流れてきた動画。
何気なく開いたSNSの投稿。
おすすめに出てきた記事。

それらは、たまたま目に入ったようでいて、誰かが、誰かに向けて作ったものです。

伝えたいことがあったのか。
広めたい考えがあったのか。
反応を集めたかっただけなのか。

それを考えないまま受け取るとき、あなたはどこまで自分で選んで見ていると言えるのでしょうか。

02

あなたはそれを、確かめようとして見ているのか、ただ流して見ているのか。

本当かもしれない。
でも、違うかもしれない。

そう思ったまま、次の投稿に進んだことはないでしょうか。

立ち止まって調べたわけでもなく、はっきり信じたわけでもない。

そんな状態が続いたとき、あなたの中には、なにが残るのでしょうか。

03

それが本当かどうかよりも、心が動いたかどうかで受け取っていないか。

確かさを求めて情報に触れることもあれば、気持ちが動くものを探していることもあります。

ときには、何かを確かめたいわけでも、強く信じたいわけでもなく、ただ流れてきたものを見ているだけのこともあります。

そのいくつかは、意識して選んでいるものかもしれません。
そうでないものも、あるかもしれません。

あなたはいま、どんな距離感で情報を見ているでしょうか。

そして、その距離感は、あなたが望んだものなのでしょうか。

04

あなたにとって、真実であることはどれくらい重要なのか。

あなたは、どれくらいの頻度で、「これは本当だろうか」と立ち止まっているでしょうか。

そして、立ち止まらないその距離感は、あなたが選んだものなのでしょうか。

それとも、いつの間にか、そうなっていたものなのでしょうか。

AIは、これからも
もっと自然な文章や、もっと本物らしい映像を生み出していきます。

けれど、何を信じるかを決めているのは、いつも見る側です。

あなたは今日、
どの情報に立ち止まり、
どの情報を流し、
何を「本当だ」と感じたでしょうか。

その感覚は、あなたの中に、どんな形で残っているでしょうか。

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