【第51週目】2025/12/15 - 最新テックニュースまとめ

今週のキーワードは、「プラットフォームの“力の置きどころ”が動いた瞬間」です。
Googleは高速・低コストな「Gemini 3 Flash」を投入し、AIを“誰もが常時使える基盤”へ押し下ろしました。
TikTokは米国事業売却で国家と市場の圧力に屈し、グローバルプラットフォームの限界を露呈。
一方、AppleはiOSでサードパーティーアプリストアを解放し、長年築いた統制モデルを部分的に手放します。
技術革新、政治リスク、規制対応──別々に見える出来事はすべて、「誰がエコシステムの主導権を握るのか」という一点でつながっています。
AI、国家、規制が絡み合う今、私たちが使うサービスの“自由”や“選択肢”は誰によって決められているのでしょうか。今週のニュースハイライトは、その見えにくい力学を読み解くための入口です。
2025/12/15
GoogleがGeminiにNotebookLM統合ショートカットの提供を開始
GoogleはNotebookLMをGemini内から直接利用できるショートカット機能の提供を開始し、ユーザーがノートブックをチャットに添付してGeminiの推論モデルと組み合わせて使えるようにした。
2025/12/16
ルンバは家庭用ロボットを発明した ― そして未来を失った
iRobotの興隆と没落を振り返る記事。ルンバを生み出した同社は消費者ロボットの先駆者だったが、競争激化や戦略の失敗、買収の破談を経て破産に至った。
Google、無料のダークウェブ監視ツールを来年終了へ
Googleは、個人情報がダークウェブに現れた際に通知する無料ツールを終了し、来年からダークウェブレポートの送信を停止します。
Adobe Firefly、プロンプトベースの動画編集に対応しサードパーティモデルを追加
Adobeは、AI動画生成アプリ「Firefly」をアップデートし、テキストプロンプトで映像要素・色調・カメラアングルなどを精密に編集できる新しいビデオエディターを導入。また、Black Forest LabsのFLUX.2やTopaz Astraなどのサードパーティモデルを統合し、タイムライン編集や映像品質向上が可能になった。
2025/12/17
Netflix、iHeartMediaとの提携でビデオポッドキャスト戦略を強化
NetflixはiHeartMediaと提携し、2026年初頭に14本の独占ビデオポッドキャストをプラットフォームに導入する。これは直近のSpotifyとの提携に続く2度目の大きなポッドキャスト戦略強化であり、従来のテレビ・映画以外の視聴体験を拡大する動きの一環である。
Google検索にファイルアップロード&AIモード起動用の新ボタン追加
Google検索バーに新たな「+」ボタンが追加され、画像やPDFなどのファイルを直接アップロードして、アップロードした内容についての対話型AIモードに即座に入れるようになった。
OpenAIがChatGPTとAPI向けにGPT Image 1.5をリリース
OpenAIはGPT Image 1.5を発表。ChatGPT内の新しいImages体験およびAPIで利用可能となり、プロンプト順守性の改善、精密な編集、高速生成、細部表現の向上を実現している。
2025/12/18
Googleの“バイブコーディング”ツール「Opal」、Geminiに統合
Googleは、自然言語でアイデアを説明するだけでソフトウェアやワークフローを構築できる実験的ツール「Opal」をGeminiに統合。非プログラマーでも開発を可能にし、Geminiを創造・生産性プラットフォームとして拡張する狙い。
Mistral、企業文書向け「OCR 3」を発表 74%の勝率を強調
フランスのAI企業Mistralは、複雑な企業文書のデジタル化を目的とした新しいOCRモデル「OCR 3」を発表。社内ベンチマークでは競合OCRシステムに対して74%の勝率を示したとし、企業向けAIツール分野での展開を強化している。
Google、推論力と効率を強化した「Gemini 3 Flash」をリリース
Googleは新たなAIモデル「Gemini 3 Flash」をリリース。従来モデルより高速かつ低コストで、推論性能が向上しており、高度なAI機能を幅広い製品に展開しつつ競合他社へ挑戦する狙い。
100億ドルのループ:アマゾンがOpenAIに投資しOpenAIがアマゾンに支払う構造
アマゾンがOpenAIに少なくとも100億ドル投資する交渉を進めていると報じられ、OpenAIの評価額は5000億ドルを超える可能性。資金は380億ドルのAWS契約など大規模なサーバー費用を補うためで、OpenAIがアマゾンのTrainium AIチップを利用する契約と絡むことで資金が循環する構造になる可能性がある。
Appleが日本でiOSにサードパーティーアプリストアを解放
Appleは日本の新たな競争法への対応として、iOSでサードパーティーのアプリストアと代替決済処理を許可することを発表し、これらの取引には新たな手数料が課される。
2025/12/19
Amazonの「Rufus」はAIショッピングの始まりにすぎない
Amazonが導入した生成AIショッピングアシスタント「Rufus」は、商品探索や比較、意思決定をAIが支援する時代の到来を示しており、オンライン購買体験そのものを変えつつある。
GPT-5.2-Codex が登場 — 最先端エージェントコーディングモデル
GPT-5.2-Codex は、GPT-5.2 を基盤にプロフェッショナルなソフトウェアエンジニアリングとサイバーセキュリティ向けに最適化された、先進的なエージェント対応型コーディングモデルです。長文コンテキスト処理、信頼性の高いツール呼び出し、事実性、効率性が強化されています。
Chrome向け「Claude」を発表。すべての有料プランで利用可能に。
すべての有料プランでClaudeのChrome拡張機能が利用可能に。Anthropicは、Chromeブラウザ上で直接Claudeを利用できる拡張機能「Claude for Chrome」を発表。ウェブページの要約、文章作成、文脈に応じた支援を、ページを離れることなく行えるようになる。
Meta、新たな画像・動画生成AIモデル「Mango」を開発中
Metaは「Mango」と呼ばれる新たな画像・動画生成AIモデルを開発している。生成AI分野での競争力を高め、ソーシャルメディアや広告製品全体への活用を拡大する狙いがある。
特報:長年にわたる交渉の末、TikTokが米国事業売却で合意
この合意により、TikTokの中国親会社であるByteDanceに米国事業の売却を求めてきた長年の問題に終止符が打たれることになる。
2025/12/20
GoogleがFunctionGemmaを公開:自然言語でモバイル操作できる極小エッジAIモデル
Googleは、270百万パラメータのAIモデル「FunctionGemma」を公開。エッジデバイス上で自然言語コマンドをクラウド接続なしに実行可能なアクションへ変換します。
2025/12/21
OpenAIがユーザーによるChatGPTの温かさと熱意の調整を可能に
ChatGPTのパーソナライゼーション設定で、応答の温かさ、熱意、絵文字使用などを直接調整できるようになり、対話のトーンやスタイルのカスタマイズが可能になった。
過去のニュースサマリー
【第50週目】2025/12/8 - 最新テックニュースまとめ

【第49週目】2025/12/1 - 最新テックニュースまとめ

【第48週目】2025/11/24- 最新テックニュースまとめ

【第47週目】2025/11/16- 最新テックニュースまとめ
