調査中流出のおそれ

SpeeCAN RAIDEN の不正アクセス(2026年10月)

株式会社アルカディア

公式の最新の発表 2026年10月19日techtech.club の最終確認 2026年10月24日

要点

株式会社アルカディアの「SpeeCAN RAIDEN」などのサービスが2026年10月11日から不正アクセスを受け、会社のすべてのサービスで、個人情報が漏れた可能性があります。件数が確定しているのは NET119 の 9,020件のメールアドレスにひもづく個人情報だけで、どの項目が漏れた可能性があるかは、2026年10月19日の発表に書かれていません。会社のサーバーに置かれた不正なプログラムからメールが外へ送られていて(今のところ分かっている総数 1,423,428)、多くはクレジットカード会社からの残高確認のような内容で、会社はフィッシング詐欺が疑われるとしています。

状態
調査中会社が原因や範囲を調べています
流出
流出のおそれ
原因
不正アクセス
公表した日
2026年10月13日
公式の最新の発表
2026年10月19日
techtech.club の最終確認
2026年10月24日
対象と件数
すべてのサービスが、個人情報の漏洩の可能性の対象(NET119 と旧119RAIDEN を含む)。件数が確定したのは、NET119 の 9,020件のメールアドレスにひもづく個人情報(2026-10-16)。誰の情報か、ほかの件数は記載なし(特定には、なお時間がかかる見通し)

あなたが対象か

  • 株式会社アルカディアのサービス(SpeeCAN RAIDEN・NET119・旧119RAIDEN など)に関わる人(会社は、すべてのサービスが個人情報の漏洩の可能性の対象としています)
  • NET119 は、9,020件のメールアドレスにひもづく個人情報が対象と確定しています
  • 誰の情報か、自分が対象かの見分け方は、この発表に書かれていません

やること

全員

  1. 公式発表には、利用者がやることの記載はありません

困ったときの問い合わせ先

公式発表に、問い合わせ窓口の記載はありません

何が起きたか

経緯

入り口(経路)
添付ファイルを公開しているメディアサーバーの脆弱性(ディレクトリパストラバーサル)。そこから内部のソースファイルが取られ、設定ファイルにあった、サービスどうしのログインに使う秘密の鍵(シークレットキー)が取られた。その鍵を使ってアカウントIDへの総当たり攻撃があり、ログインされたところから内部の情報が取られた
起きた期間
2026-10-11 の6時26分にアクセスが始まった。2026-10-13 の7時16分に、置かれた不正なプログラムからのメールの配信を止めた
会社が気づいた日
2026-10-11

漏れた、または漏れたおそれのある情報

個人情報
すべてのサービスの個人情報が、漏洩の可能性の対象(NET119 と旧119RAIDEN を含む)。NET119 は、9,020件のメールアドレスにひもづく個人情報。どの項目かは、この発表に書かれていない
認証情報
設定ファイルにあった、サービスどうしのログインに使う秘密の鍵(シークレットキー)が取られた
社内の情報
内部のソースファイルと、ログインされたところからの内部の情報が取られた。社内の会計のシステムのデータベースにも、不正アクセスの跡が見つかった

会社の対応

2026-10-11 の23時40分、社内のシステムの監視でデータベースの異常な負荷に気づき、不正アクセスを検知した。2026-10-12 の3時に、ファイルサーバーの脆弱性を直すなどして不正アクセスの経路を遮断した。データベースのパスワードと、owner 画面・support のパスワードを変えた。データベースのパスワードを変えた影響で、一部の外部連携・電話の発信・自動応答・登録の画面がうまく動かないことがあった(電話の発信と自動応答は直した)。2026-10-12 に、WordPress のプラグインが足されていたことが分かった。2026-10-13 の4時10分ごろ、メールが大量に送られていたことから、バックドアが置かれていたことが分かり、7時16分に不正なメールの配信を止めた。外へ送られたメールの総数は 1,423,428 で、多くはクレジットカード会社からの残高確認のような内容で、フィッシング詐欺が疑われる。2026-10-13 に、公式ブログと会社のホームページで個人情報の漏洩の可能性を知らせ、契約先へ案内のメールを送った。同じ日に一部のサービス(raiden3 と s2)を緊急に止め、アクセス元のIPアドレスを遮断し、すべてのサーバーを順に調べた。2026-10-13 から 10-14 にかけて、NET119・旧119RAIDEN・社内の会計のシステムのデータベースで、不正アクセスの跡が見つかった。2026-10-13 に、docomo のエリアメールの担当から、不審なアクセスを検知したと連絡があった。2026-10-14 に raiden3 のデータベースで書き換えられた箇所が複数見つかり、2026-10-15 に手作業で直した。raiden3 のソースコードが改ざんされていないことを確かめ、2026-10-15 の15時10分に raiden3 と s2 を戻し、すべてのサービスが復旧した。脆弱性が解消したこと、不正なソースコードが無いこと、データベースが健全なこと、設定ファイルと、決まった時刻に処理を動かす仕組み(cron)などの設定に問題が無いことを確かめた。社内の調査では安全性を確かめられていると考えているが、より詳しい調査と対策を、セキュリティ専門の第三者機関に頼む。すべてのサービスで、社内で立ち上げたAI(LLM)を使った脆弱性の診断とコードの見直しをして、対応した。今後は外部の会社の脆弱性診断を受ける。社内からデータベースに入る方法を見直し、パスワードをサービスごとに分けた。今後は2段階認証を求めるなど、対策を強める。サービスとプロセスの自動の監視を強め、セキュリティを専門に見張る体制(SOC)の導入も検討する。X・Facebook・LINE・Yahoo防災アプリ・緊急速報メール(エリアメール)との連携の設定ファイルを順に見直し、防災行政無線などとの連携も、メーカーなどと動作を確かめる。メールが外へ送られた状況などを、詳しく調べ続けている。個人情報の漏洩の可能性の調査と、数の特定には、なお時間がかかる見通し

届け出

個人情報保護委員会へ速報を報告した(2026-10-12)。2026-10-16 に、個人情報保護委員会への代行報告を検討した。日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)のプライバシーマーク推進センター・総務省 近畿総合通信局・ISMS の日本能率協会へも報告した。2026-10-13 に、所管の警察署へ相談し、JPCERT コーディネーションセンターへメールで相談した。箕面市警察・大阪府警とも協議していて、アクセスログなどをもとに被害届を出す予定

このページの言葉の意味

不正アクセス
許可のない人が、他人のシステムに入り込むこと
脆弱性
システムの弱点。ここを突かれると、外から入り込まれることがある
ディレクトリパストラバーサル
本来は外から見られないはずの、サーバーの中のファイルを読めてしまう弱点
総当たり攻撃
考えられる組み合わせを次々に試して、ログインを破ろうとする攻撃
バックドア
入り込んだ人が、あとから出入りしやすくするために仕掛ける不正なプログラム
フィッシング詐欺
本物の会社のふりをしたメールなどで偽のサイトに誘い、カードの番号やパスワードなどを盗む詐欺
フィッシング
本物そっくりのメールやサイトで、パスワードやカードの番号を入力させてだまし取る手口
サーバー
サービスを動かしたり、データを置いたりしているコンピュータ
ログ
いつ、だれが、何をしたかの記録
IPアドレス
インターネットにつながる機器に割り当てられる、住所にあたる番号
脆弱性診断
システムに弱いところが無いかを、専門の方法で調べること
データベース
情報を整理して保存しておく仕組み
アカウント
サービスを使うための、その人専用の入り口(IDとパスワードなど)
個人情報保護委員会
個人情報の扱いについて、会社などを監督する国の機関

これまでの経過

公式の発表と、techtech.club が確かめたこと・直したことを、新しい順に並べています。

  1. techtech.club

    公式の発表を確かめた。新しい発表は無かった

  2. techtech.club

    techtech.club で掲載を始めた

  3. 公式

    第一報「不正アクセスの経過と当社の対処について」を公表

出典(公式発表)

  1. 第一報不正アクセスの経過と当社の対処について公開 2026年10月19日