IDCFクラウドのランサムウェア(2026年10月)
公式の最新の発表 2026年10月18日techtech.club の最終確認 2026年10月24日
要点
IDCフロンティアのクラウドサービス「IDCFクラウド」が2026年10月7日にランサムウェアの攻撃を受け、東日本リージョン1の一部の区画で仮想サーバーが止まって再起動できなくなり、契約している495の企業や自治体に影響が出ました。会社は、止まったサーバーの中のデータは外に流出していないと判断していますが、48社の登録情報(企業名・ログインIDなど)が不正に見られたことが分かっています(持ち出された跡は確認されていません)。止まった区画のデータは、自分で持っているバックアップから戻すよう案内されていて、スナップショット機能を使っていた194の契約者は、会社がバックアップを取り出せると確かめました。
- 状態
- 調査中会社が原因や範囲を調べています
- 流出
- 流出は確認されていない
- 原因
- ランサムウェア
- 公表した日
- 2026年10月7日
- 公式の最新の発表
- 2026年10月18日
- techtech.club の最終確認
- 2026年10月24日
- 対象と件数
- IDCFクラウドを契約している495の企業や自治体が障害の影響を受けた(東日本リージョン1の一部の tesla・henry・pascal・joule のゾーン)。登録情報が不正に照会されたのは48社で、うち2社(各1件)は担当者の個人名を含む可能性があるメールアドレス。IDCFクラウド TypeS(旧ホワイトクラウド ASPIRE)と IDCF プライベートクラウドは対象外
あなたが対象か
- IDCFクラウドを契約している企業や自治体(IDCFクラウド TypeS(旧ホワイトクラウド ASPIRE)と IDCF プライベートクラウドは対象外です)
- サーバーが止まったのは、東日本リージョン1の tesla・henry・pascal・joule の4つのゾーンを使っている契約者
- 東日本リージョン1の radian・newton のゾーン、東日本リージョン2・3、西日本リージョン1のサーバーは、引き続き使えます
- 登録情報が不正に見られた48社には、会社から個別に連絡が来ています
やること
東日本リージョン1の tesla・henry・pascal・joule のゾーンを使っている契約者
会社の案内に沿って、別の環境でサーバーを作り直す
被害の状況と安全の面から、会社が別の環境を用意して作り直すよう案内しているため
データは、自分で持っているバックアップから戻す
2026年10月8日の第3報で、止まった区画のデータは取り出しや元に戻すのが難しい見通しと案内されたため
スナップショット機能を使っていた契約者は、会社から届く個別の連絡で、データを戻せるかと受け取り方を確かめる
スナップショット機能を使っていた194の契約者は、会社がバックアップのデータを取り出せると確かめたため
東日本リージョン1の radian・newton のゾーン、東日本リージョン2・3、西日本リージョン1を使っている契約者
予防のため、会社から順に届く案内に沿って、自分でデータのバックアップを取る(2026年10月18日に提供が再開された「IDCFクラウド バックアップ」を使うと、速やかに取れる)
これらの区画で不正アクセスは確認されていないものの、会社が安全の確認を続けているため
IDCFクラウドの契約者
管理コンソールが止まっている間に、サーバーの起動や停止などが必要になったら、会社に頼む(窓口はソフトバンクの法人部門)
外から使える管理コンソールを、安全の確認のために止めているため
登録情報が不正に見られた48社
会社から届いている個別の連絡を確かめる
困ったときの問い合わせ先
IDCフロンティアの公式サイトの「お問い合わせフォーム」。サーバーの起動や停止の代行と、バックアップの手順の案内は、ソフトバンクの法人部門が窓口です(2026年10月9日の第4報)
何が起きたか
経緯
- 入り口(経路)
- 記載なし(第3報の時点で、侵入経路は調査中)
- 起きた期間
- 2026-10-07 3時40分ごろから(第3報の時点で継続中)
- 会社が気づいた日
- 2026-10-07
漏れた、または漏れたおそれのある情報
- 個人情報
- 担当者の個人名を含む可能性があるメールアドレス(2社・各1件)
- 認証情報
- IDCFクラウドポータルのログインID。ログインのパスワード(復元が難しいランダムなハッシュ値)
- 取引の情報
- 契約のときに設定した企業名。契約とサーバーの稼働状況の通知先(企業のメールアドレス)。サービスの月額の利用料金の合計
- そのほか
- 上の登録情報は、IDCFクラウドポータルで48社分が不正に照会された。外へ持ち出された痕跡は確認されていない
- そのほか
- 障害を受けたゾーンの仮想サーバー内のデータは、照会や外への持ち出しの痕跡が確認されず、会社は外への流出はなかったと判断している
会社の対応
2026-10-07 3時40分ごろから、東日本リージョン1の一部で、仮想サーバーが止まり、再起動できなくなった。第三者のランサムウェア攻撃によるものと分かった。同じ日に東日本リージョン1をネットワークから遮断してシステムを止め、管理コンソールも止めた。ほかのリージョンも、外からアクセスできる管理コンソールを止めて、安全を確かめている。2026-10-07 9時に緊急対策本部を設け、親会社のソフトバンク株式会社と連携している。外部のセキュリティの専門企業と、侵入経路・各種ログ・攻撃者が置いたファイルと実行した処理・データの持ち出しの痕跡を調べた。情報の不正利用などの二次被害は、現時点で確認されていない。バックアップのデータの安全を確かめた。ほかのゾーンとリージョンの安全の確認を続けている。再発防止策を検討している。2026-10-18、安全の確認が終わったため、止めていた「IDCFクラウド バックアップ」の提供を再開した。スナップショット機能は、安全の確認のため、まだ止めている。データの保全とサービスの安全の確保に向けた対応を続ける
届け出
監督省庁と警視庁へ報告した
このページの言葉の意味
- ランサムウェア
- パソコンやサーバーのデータを使えない状態にして、元に戻すことと引き換えにお金を求める攻撃
- クラウドサービス
- サーバーなどを自分で持たずに、インターネット越しに借りて使うサービス
- リージョン・ゾーン
- クラウドのサーバーが置かれている地域(リージョン)と、その中の区画(ゾーン)
- 仮想サーバー
- 1台の大きなコンピューターの中を区切って、何台ものサーバーのように使うもの
- 管理コンソール
- 契約者がサーバーの起動や停止などを操作するための画面
- バックアップ
- もしものときに戻せるように、データを別の場所に写して保存しておくこと
- スナップショット機能
- ある時点のサーバーのデータの状態を、まるごと保存しておく機能
- ハッシュ値
- パスワードなどを決まった計算で別の文字列に変えたもの。そのままでは元のパスワードを読み取れない
- 不正アクセス
- 許されていない人が、盗んだパスワードやシステムの弱いところを使って、システムに入り込むこと
- 二次被害
- 漏れた情報が悪用されて起きる、そのあとの被害(不正なログインや詐欺など)
- クラウド
- インターネットの向こうにある事業者のコンピュータやサービスを、借りて使う仕組み
- サーバー
- サービスを動かしたり、データを置いたりしているコンピュータ
- ログ
- いつ、だれが、何をしたかの記録
- スナップショット
- ある時点のデータを、まるごと写して取っておいたもの
これまでの経過
公式の発表と、techtech.club が確かめたこと・直したことを、新しい順に並べています。
- techtech.club
公式の発表を確かめた。新しい発表は無かった
- techtech.club
公式の続報「【第6報】バックアップサービスの提供再開について」を反映した
- techtech.club
読む人向けの解説を直した
- 公式
- techtech.club
公式の発表を確かめた。新しい発表は無かった
- techtech.club
techtech.club で掲載を始めた
- techtech.club
読む人向けの解説を書いた
- 公式
- 公式
- 公式
- 公式
- 公式
出典(公式発表)
- 第一報当社サービスの一部システムに対する不正アクセスについて公開 2026年10月7日
- 続報【第2報】当社サービスの一部システムに対する不正アクセスについて公開 2026年10月7日
- 続報【第3報】当社サービスの一部システムへの不正アクセスによる障害について公開 2026年10月8日
- 続報【第4報】不正アクセスによる障害への対応体制について公開 2026年10月9日
- 続報【第5報】不正アクセスによる障害に関する調査の進捗について公開 2026年10月14日
- 続報【第6報】バックアップサービスの提供再開について公開 2026年10月18日