TikTok米国売却後、代替アプリUpScrolledのダウンロード数が2,850%急増

TikTokの米国売却が完了した直後、プラットフォームに異変が起きた。ICE批判動画の投稿障害や新プライバシーポリシーへの懸念から、ユーザーの一部が代替アプリへの移行を開始している。かつてTikTokが中国系アプリへの不信感で成長したように、今度はTikTok自身が「信頼」を問われる側に回った。
Executive Brief
FACT
IMPACT
INSIGHT
Contents ——公式発表・一次情報
Well, this is new…
You showed up so fast our servers tapped out. Frustrating? Yes. Emotional? Also yes.
We’re a tiny team building what Big Tech stopped being. Right now we’re scaling on caffeine to keep up with what YOU started.
Bear with us. We’re on it. pic.twitter.com/OAlYcN6t5q— UpScrolled (@realUpScrolled) January 26, 2026
Summary ——何が起きている?
- UpScrolledはApp Store総合12位、SNSカテゴリ2位に急浮上し、木曜日から土曜日の3日間で累計ダウンロード数の約3分の1にあたる4万1,000件を記録した
- 創業者Issam Hijaziはパレスチナ系ヨルダン人・オーストラリア人の技術者で、IBM、Oracle、日立での経験を持つ
- TikTokは1月23日に米国事業の売却を完了し、Oracle、Silver Lake、MGXが各15%を保有する新会社「TikTok USDS Joint Venture LLC」が運営を開始した
- 売却後、ビリー・アイリッシュやクリス・マーフィー上院議員らがICE批判動画の検閲疑惑を指摘したが、TikTokは米国データセンターの停電による技術的障害と説明している
- オープンソース基盤の代替アプリSkylightも38万人以上のユーザーを獲得している
Perspective ——TECHTECH.の視点
興味深いのは、UpScrolledの急成長が「機能」ではなく「所有と検閲」への不信によって駆動されている点だ。創業者がパレスチナ系であること、Tech for Palestineインキュベーターの支援を受けていること、「シャドウバンなし」を掲げていること——これらはすべて、TikTokの新オーナーがOracleのラリー・エリソン(イスラエル国防軍への巨額寄付者として知られる)であることへの対抗軸として機能している。ソーシャルメディアの競争が、かつてのUI/UX競争から「誰の検閲を許容するか」というイデオロギー競争へとシフトしている。プラットフォームの選択が、政治的立場の表明になる時代が到来した。



















