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AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法
2026.02.04

AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法

AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法

一人で全部やっている人には、時間がない。だから効率化したい。WebツールやSaaSを探す。でも、月額がかかる。自分の業務フローに合わない。使いこなす時間もない。

そんなあなたに別の選択肢がある。自分専用のツールを、自分で作る。Geminiを使えば、自然言語で指示するだけでミニプロダクトが作れる。無料。30分もあれば形になる。プログラミングの知識はいらない。

この記事でできるようになること

30分後

  • Gemini Canvasで、自分専用のミニプロダクトを1つ作れている
  • 「自然言語でツールを作る」という感覚がつかめている

その先

  • 自分の業務で繰り返し発生する面倒ごとを、ミニプロダクト化できる
  • 「Webツールを探す」以外の選択肢を持てる

結論

Geminiで自分専用のミニプロダクトを作ることは、十分に実用的だ。

向いている人:

  • 自分の業務フローに合ったツールが見つからない人
  • SaaSに月額を払うほどではないが、繰り返し発生する作業がある人
  • 「こういうのがあれば」を形にしたい人

向いていない人:

  • 精度・信頼性が最優先の業務(経理、法務、契約など)
  • 複数人での利用、権限管理が必要な場合
  • 個人情報や機密情報を取り扱う業務

世の中にあるWebサービスやツールは「みんなの課題」を解決する。Geminiで作ったミニプロダクトは「自分だけの課題」を解決する。どちらが優れているかではない。使い分けの問題だ。

最終アウトプット

この記事では、「言いにくいことを言い換えるツール」を作った。

伝えたいことはある。でも、そのまま伝えると角が立つ。相手との関係を壊したくない。かといって、言い換えを考える時間もない。

このツールに伝えたいことを適当に入れると、状況に応じて適切な表現に変換してくれる。

AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法

 

具体的な使用方法と手順

  1. 作りたいものを言語化する
  2. 専用ツールを作成する
  3. 動作確認と調整
  4. 必要であればURLを保存・共有

1. 作りたいものを言語化する(担当: 人間)

まず、自分が何を作りたいのかを整理する。

私が今回作るのは「言いにくいことを言い換えるツール」。以下の6つのシチュエーションに対応させる。

  • 相手に非がある – 納品物の品質、請求書の誤り、約束の未履行
  • 自分に非がある – 納期遅延、ミスの報告、依頼を断る
  • 誰も悪くないが不利益がある – 値上げ、仕様変更、スケジュール延期
  • 双方に非がある – 「言った言わない」、仕様の解釈違い
  • 催促・リマインド – 返信待ち、入金待ち、納品待ち
  • 第三者・状況のせい – 「会社の方針で」「他案件の都合で」

ここで大事なのは、「ツールがどんな入力を受け取り、どんな出力を返すか」を明確にすること。

  • 入力:伝えたい内容(感情的なままでOK)、シチュエーションの選択
  • 出力:言い換えた文章

このステップでは、自身の業務フローや面倒事を起点にして言語化すると良い。もちろんこのステップからGeminiを使って議論していくのもありだ。

2. 専用ツールを作成する(担当: AI)

Geminiを起動したらチャット入力欄の下にある設定アイコンから「Canvas」をオンにする。これで、AIがツールを作れるモードになる。

私の場合は、以下プロンプトとした。

「言いにくいことを言い換えるツール」を作ってください。

## このツールの目的
伝えたい内容を、相手との関係を壊さない表現に言い換える。

## 入力
1. 伝えたい内容(感情的な表現のままでOK)
2. シチュエーションの選択(以下の6つから選ぶ)
– 相手に非がある
– 自分に非がある
– 誰も悪くないが不利益がある
– 双方に非がある
– 催促・リマインド
– 第三者・状況のせい

## 出力
– 言い換えた文章(コピーできるフォーマットで出力)
– なぜこの表現にしたか(1行の解説)

## 制約
– 意図は変えない
– トーンだけを調整する
– ビジネスメールで使える表現にする

AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法

3. 動作確認と調整(担当: 人間)

専用ツールが完成したら実際に動かしてテストしてみる。

私の場合、2分で最初のツールが完成した。ただし、そのままでは求めている文章にならなかったので、追加で3回修正指示を出した。トータルで20分ほど。

AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法

テスト入力の例

伝えたい内容:納品物のクオリティが低すぎる。やり直してほしい。

シチュエーション:相手に非がある

期待される出力:

言い換え:納品いただいた内容を確認いたしました。いくつか品質面で気になる点がございましたので、ご確認のうえ再度ご対応いただけますでしょうか。

解説:「低すぎる」という評価を避け、「気になる点がある」という事実ベースの表現に変換。依頼形にすることで、一方的な印象を和らげている。

実際にやってみると、求めている文章にならなかったので追加で修正指示を出す。

AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法

 

調整の例:

入力した文章のネガティブな単語のみが変換されているため、文法が崩れていたり、文章に間違いがあり、適切な言い換えになっていない。伝えたい内容が伝わるようシチュエーションに合わせて相手を不快にさせない角の立たない文章に修正するよう調整してほしい。

再度テストを行う。

何度かチャットで修正を指示して完成。もっとチューニングできるところは多々あるが、まず動くツールとしては問題なし。

AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法

4. 必要であればURLを保存・共有(担当: 人間)

完成した専用アプリを自分だけでなく、社内や関係者で使うためURLを保存して共有ができる。

右上の「共有」ボタンをクリックから共有を選択して、リンクをコピーしてメールやLINE、Slackなどで共有すればよい。

AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法

このURLにアクセスすれば、いつでもツールが使える。他の人に共有することも可能。

しかし、誰でもアクセスできてしまう可能性があるため、機密情報や個人情報を扱うようなツールはそもそも作らないように。

評価

項目 評価 コメント
コスト ★★★★★ (5/5) 完全無料。Googleアカウントがあれば使える(制限はあり)
クオリティ ★★★☆☆ (3/5) 何度か修正調整して実用レベルになる。作りたいアプリの要件次第
使いやすさ ★★★★☆ (4/5) 自然言語で作れるため迷う余地がない。
汎用性 ★★★★☆ (4/5) 発想次第で何でも作れる。他の業務にも応用可能
難易度 ★★★☆☆ (3/5) プログラミング不要。修正がうまくいかない場合もある

使用ツール・コスト / 所要時間

  • コスト: 追加料金なし
  • 所要時間: 約 35 分

編集者あとがき

正直に言うと、最初は「これ、毎回ChatGPTに聞けばよくない?」と思っていた。

でも、違った。毎回プロンプトを書くのは面倒だ。シチュエーション分類を毎回考えるのも面倒だ。一度作っておけば、URLにアクセスして文章を貼るだけ。この差は大きい。

Webで有料ツールを探す前に、「Geminiで作れないか」を考える。この発想を持てるだけで、選択肢が広がる。

また「海外の現地時刻を日本時刻に変換する」というツールも作って使っている。Web上に同様のツールは多々あるが、Geminiの良いところは入力するフォーマットを問わないこと。

AIで自分専用ツールを作る時代。Gemini Canvasで業務を自動化する方法

例えば、以下のようなバラバラなフォーマットの入力でも統一したフォーマットに変換して出力してくれる。

  • 入力(どれでも良い)
    • 2026-02-04T08:52:57+00:00
    • “2026-02-04T08:52:57+00:00”
    • 2026年2月4日 午前 8時52分57秒 協定世界時
    • 2026/2/4 AM8:52:57 UTC
  • 出力(統一してアウトプット)
    • 2026年2月4日 8:52 AM

このような自分だけの細かい要望を吸収できるのがAIを使って自分専用ツールを作る大きなメリットだ。

他に作れそうなものもたくさんある。

  • 日報を箇条書きから文章に変換する
  • 音声を議事録に変換。「決定事項」と「次のアクション」だけを抜き出す
  • 特定のWebサイトから情報を取得する
  • コメントへの返信文を作成する

一方、作るものが複雑だったり、指示が曖昧だと求めているものが完成しない。今回も「指示が曖昧だから別物が出てきた」や「意図したクオリティではない」ということが何度かあり、試行錯誤しながら完成に至った。

Geminiは現段階では「ミニアプリ」程度だが、自分の業務で「毎回同じことをやっているな」と思ったらそれが種だ。まずは試してみる価値は十分にある。

John
ジョン

テクノロジーと人間の境界を見つめ続けている。

学生起業、プロダクト開発、会社経営。ひと通りやった。一度は「テクノロジーで世界を変える」と本気で信じ、そして挫折した。

今は点ではなく線で見ることを心がけている。個別のニュースより、その背後にある力学。「何が起きたか」より「なぜ今これが起きているのか」。

正解は急がない。煽りもしない。ただ、見逃してはいけない変化には、静かに立場を取る。

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