Microsoft Edge、Firefox、Brave、Vivaldiが数年前から提供してきた垂直タブ機能。ブラウザ市場で71%超のシェアを持つChromeだけが頑なに採用を拒んできた。2025年11月のCanary版での実験を経て、ついにBeta版へ降りてきた。Googleの「最後の抵抗」が終わりを告げる。

事実 何が起きたか

Chrome 145 Beta版で垂直タブ機能がフラグ有効化により利用可能になった

読み解き なぜ重要か

Googleは長年、独自のUI哲学を貫いてきたが、パワーユーザーの離脱圧力と競合の成熟に屈した形

影響 何が変わるか

1月28日の安定版リリースで、世界最大のブラウザユーザー層が垂直タブを標準機能として使える見込み

Overview

  • Chrome 145 Beta版で垂直タブ機能が利用可能、chrome://flags/#vertical-tabsから有効化できる
  • タブバーを右クリックし「Move Tabs To The Side」を選択することでサイドバー表示に切り替え可能
  • サイドバーはリサイズ可能で、最小化表示にも対応、タブグループ機能との連携も動作確認済み
  • Googleの通常リリーススケジュールに基づけば、1月28日の安定版で一般ユーザーに提供される見込み
垂直タブは単なるUI変更ではない。横長ディスプレイが標準となった今、画面上部の「水平タブ」という設計思想そのものが時代遅れになっていた。Googleが何年も抵抗した理由は技術的制約ではなく、「Chromeらしさ」への固執だった。市場シェア7割の巨人がようやく「ユーザーが正しかった」と認めた——これは機能追加ではなく、思想の敗北宣言だ。

考える問い

  • 市場シェア1位のプロダクトは、ユーザーの要望に応えるべきか、それとも独自の設計哲学を貫くべきか
  • 競合がすでに完成させた機能を「後追い」で実装するとき、そこに差別化の余地は残されているのか
  • 「正解」が明らかな機能要望を何年も無視できたGoogleの意思決定構造は、他のプロダクトでも同様に機能しているのか

報道記事・ソース

公式発表・一次情報

Google Chrome、待望の垂直タブをBeta版で提供開始

補足

https://www.androidauthority.com/google-chrome-vertical-tabs-how-enable-3617954/
Google Chromeで縦向きタブを有効にしてみました。やり方はこちらです
article
https://www.androidauthority.com/wp-content/uploads/2026/01/google-chrome-vertical-tabs-hero-3-840w-472h.jpg.webp
androidauthority.com
1768608000
https://helentech.jp/news-80905/
Chrome ブラウザの「垂直タブ (側面タブ)」がベータ版に登場。Chromebook でもフラグを確認
article
https://helentech.jp/wp-content/uploads/2026/01/Chrome-Flags-Vertival-Tabs.webp
HelenTech
1768608000
https://9to5google.com/2026/01/19/google-chrome-vertical-tabs-beta/
Google Chromeでの縦型タブの使い方と、自分で試す方法
article
https://i0.wp.com/9to5google.com/wp-content/uploads/sites/4/2026/01/google-chrome-vertical-tabs-1.jpg?w=1500&quality=82&strip=all&ssl=1
9to5google.com
1768867200

なべ

Author

なべ

techtech.club 編集長。メディアで起業し、元はスタートアップのプロダクトマネージャー。一度テクノロジーに賭けて挫折した。その経験がいまの生き方や考え方、事業の起点になっている。ここで書くのは答えではない。投資・キャリア・事業など専門家でなくても自分の頭で判断するための材料と視点。読者に教えるのではなく、一緒に考える側にいたい。