AIで、一人の限界を超えるメディアプラットフォーム
新しい専門分野を最速で学ぶ|NotebookLMで”使える知識”に変える手順
2026.02.05

新しい専門分野を最速で学ぶ|NotebookLMで"使える知識"に変える手順

NotebookLM
NotebookLM
新しい専門分野を最速で学ぶ|NotebookLMで"使える知識"に変える手順

新しい分野を学びたい。でも時間がない。ChatGPTに聞けば早いが、嘘が混ざっていないか不安になる。本を読む時間も、セミナーに出る余裕もない。

NotebookLMは、この問題を解決するGoogleの無料AIツールだ。

自分が信頼するソースだけを読み込ませ、そこからしか回答しない。ハルシネーション(嘘を本当かのように生成すること)の心配がない。しかも、音声で聴く、マインドマップで俯瞰する、対話で深掘りするなど、自分の学習スタイルに合わせて使い方を選べる。

この記事では「AIの基礎知識」を題材に、NotebookLMで専門分野を学ぶ手順を解説する。同じ方法で、法律、会計、業界知識、新しいツールの使い方など、どんな分野にも応用できる。

できるようになること

タイミング できるようになること
30分後 NotebookLMにソースを投入し、自分の学習スタイルに合った形式でアウトプットを生成できる
2時間後 学習内容を自分の言葉で説明できるレベルになる。このプロセスを他の専門分野にも応用できる

30分後:

  • NotebookLMにソースを投入し、自分の学習スタイルに合った形式でアウトプットを生成できる

2時間後:

  • 「AIとは何か」を自分の言葉で説明できるレベルになる。このプロセスを他の専門分野にも応用できる

最終アウトプット

今回、NotebookLMで「AIの基礎」を学習した結果、以下のアウトプットが得られた。

機能 アウトプット 用途
音声解説 約15分のポッドキャスト風音声 移動中のながら学習
マインドマップ AIの全体像を可視化した図 構造的な理解
インフォグラフィック 要点を1枚にまとめた画像 サクッと概要把握
レポート 詳細な解説文書 じっくり読みたいとき
チャット チャットで会話 疑問の即時解消
フラッシュカード 単語カード 学習の定着確認
クイズ 4択クイズ 学習の定着確認

※アウトプットされたファイルは以下に記載。

結論

NotebookLMは「正しい情報源から、短時間で、自分に合った方法で学ぶ」ための最適解だ。

向いている人:

  • 新しい分野を短時間で理解したい人
  • ハルシネーションが怖くて、AIに学習を任せられなかった人
  • 通勤時間や隙間時間を学習に使いたい人
  • 体系的に全体像を掴んでから詳細に入りたい人

向いていない人:

  • 最新情報をリアルタイムで追いたい人(ソースを自分で用意する必要がある)
  • そもそも良質なソースを探す時間がない人

結論として、「信頼できるソースさえ用意できれば、学習効率は劇的に上がる」と言える。

ソースはNotebookLM上で検索もできるため、「なにを学習したいか」だけ整理されていればすぐに開始できる。

注意点として、アウトプットされるスライドや音声は、一部日本語に違和感があるところがあるが、たまに発見する「誤字脱字」程度。学習においてはそこまで気になるものではない。

具体的な使用方法と手順

ソースを選定・収集する

学びたい分野について、信頼できる情報源を集める。NotebookLMは投入されたソースからしか回答しないため、ソースの質が学習の質を決める。

ソース選定の基準:

  • 公式ドキュメント、公式ブログ(一次情報)
  • 信頼できるメディアの解説記事
  • 書籍(PDFやGoogle Docsにしたもの)
  • 専門家のブログやホワイトペーパー

今回、私は「AIの基礎」を学習するために、AIモデルをリリースするGoogleやOpenAIなどの論文を中心にソースを集めた。論文と聞くと難しそうだが、「arXiv」というサイトでは無料で読める。

またNotebookLM上でソースが検索したり、Google検索やChatGPTなどのAIツールで情報を探しても良い。

新しい専門分野を最速で学ぶ|NotebookLMで"使える知識"に変える手順

注意点:

  • ソースは複数あったほうが多角的に学べる(5本以上を推奨する)

対応しているソース:

  • URLを直接入力
  • テキストのコピペ
  • YouTubeのURL
  • Googleドライブのファイル(Googleスライド、スプシ、ドキュメント)
  • 各種ファイル(音声、画像、PDF、Wordファイル)

新しい専門分野を最速で学ぶ|NotebookLMで"使える知識"に変える手順

NotebookLMにソースを投入する

NotebookLMにアクセスし、新しいノートブックを作成してソースを追加する。

  1. NotebookLMにアクセス
  2. Googleアカウントでログイン
  3. 「ノートブックを新規作成」をクリック
  4. 「ソースを追加」から収集したソースを追加

新しい専門分野を最速で学ぶ|NotebookLMで"使える知識"に変える手順

 

ソースが読み込まれ、左側のパネルにソース一覧が表示される。右側には各種機能(音声解説、マインドマップなど)のメニューが表示される。

新しい専門分野を最速で学ぶ|NotebookLMで"使える知識"に変える手順

注意点:

  • ソースの読み込みには数十秒かかる
  • 大きなPDFは読み込みに時間がかかる場合がある
  • ソースが多すぎると処理が重くなる
  • 対応しているファイル形式でも、読み込めないファイルがある(著作権など)

学習スタイルに合った機能を選択し、アウトプットを生成する

ここがNotebookLMの真価を発揮する部分だ。自分の学習スタイルに合わせて機能を選ぶ。

右側のメニュー(Studio)から取得したいアウトプットをクリックするだけ。生成には数秒〜数分かかる。

新しい専門分野を最速で学ぶ|NotebookLMで"使える知識"に変える手順

学習スタイル別のおすすめ:

学習スタイル おすすめ形式 特徴
移動中に耳で学びたい 音声解説 ポッドキャスト風。2人の会話形式で聴きやすい
まずは全体像を掴みたい マインドマップ 概念の構造と関係性を可視化
短時間で要点だけ知りたい インフォグラフィック 1枚の画像で要約
じっくり読んで理解したい レポート 詳細な解説文書を生成
スライドで段階的に学びたい スライド資料 プレゼン形式で情報密度高め

【音声解説を生成する場合】

  1. 右側メニューから「音声解説」をクリック
  2. 生成を待つ(1〜3分程度)
  3. 再生ボタンで聴く。ダウンロードも可能

注意点:

  • ソース情報が少なすぎるとアウトプットが簡素になる
  • 同時生成に対応
  • 複数の機能を組み合わせて学習するのは効果的(例:マインドマップで全体像→レポートで深掘り)

生成されたアウトプットで学習する

生成されたアウトプット(音声、マインドマップ、レポートなど)を開いて学習する。

シーン 使う機能
通勤電車の中 音声解説を聴く
机に向かえる時間 マインドマップで全体像を確認→レポートで詳細を読む
隙間時間(20分) スライド資料で視覚的に読む
隙間時間(5分) インフォグラフィックで復習

音声解説:2人のラジオパーソナリティによる音声解説

音声解説は、詳細な解説・概要を短く・評論によるフィードバック、議論など会話の展開を設定できる。また、ソースの中からどの部分に焦点を当てるかも指定可能。

マインドマップ:概略図を整理

NotebookLMで出力したマインドマップ

レポート:文章でソースの中身を整理。

スライド資料:横長のスライド資料で視覚的に解説

データ:テーブル形式でデータにして整理。スプシに出力可。

インフォグラフィック:一枚の絵で概略を整理

NotebookLMで出力したインフォグラフィック

縦向き・横向き・正方形のレイアウト、簡潔・詳細の学習の深さ、色やスタイルなども指定可能。

チャットで深掘り・疑問を解消する

学習中に生まれた疑問を、チャット機能で即座に解消する。

チャット欄に質問を入力するだけ。ソースに基づいた回答が返ってくる。

新しい専門分野を最速で学ぶ|NotebookLMで"使える知識"に変える手順

プロンプト例:

  • 生成AIと従来のAIの違いを、初心者にもわかるように説明してください
  • このソースに書かれている「ハルシネーション」とは何ですか?なぜ起きるのですか?
  • AIを業務に導入する際のリスクを3つ挙げて、それぞれの対策を教えてください

チャットではソースに基づいた回答が返ってくる。「どのソースのどの部分に基づいているか」が引用として表示されるので、ソース自体が信頼できるものであれば情報も安心して学習できる。

注意点:

  • 質問の仕方によって回答の質が変わる。具体的に聞くほど良い回答が得られる
  • 「なぜ?」「具体的には?」と深掘りしていくことで理解が深まる

フラッシュカード/クイズで理解度をチェックする

一通りの学習を行ったら、内容が定着しているか、フラッシュカードやクイズで確認する。

右側メニューから「フラッシュカード」または「クイズ」を選択。自動生成された問題に答える。

フラッシュカード:用語とその説明がカード形式で表示される。めくって確認

NotebookLMで出力したフラッシュカード

カードの枚数、難易度、どの部分から出題するかなどを指定可能。

クイズ:選択式の問題が出題される。正解/不正解がわかる

NotebookLMで出力したクイズ

質問の数、難易度、クイズにする出題範囲、どんな目的のクイズにするかなどを指定可能。

注意点:

  • 間違えた問題は、チャットで再度質問して理解を深める
  • 時間を置いて再度チェックすると定着度がわかる

評価

コスト
5/5
完全無料。Googleアカウントがあれば即座に使える
クオリティ
3/5
ソース次第。ハルシネーションがない点は大きな強みだが、日本語の精度は85点
使いやすさ
4/5
ソースを入れて機能を選ぶだけ。直感的で迷わない
汎用性
3/5
法律、会計、技術、業界知識などあらゆる専門分野の学習に使えるが、その範囲を超えない
手軽さ
5/5
非エンジニアでも即座に使える。プログラミング知識は一切不要
John
Thought by John

編集者あとがき

実際に「AIの基礎」をNotebookLMで学んでみた。

正直、最初は「Youtubeを見たほうが早いのでは」と思っていた。しかし、通勤中に音声を聴き、マインドマップで全体像を確認し、チャットで疑問を潰していく、という流れを試してみると、想像以上に頭に入った。Youtubeだと誘惑や広告表示があるため学習にはノイズが多すぎる。

特に良かったのは「チャット」だ。本を読んでいて「ここ、どういう意味?」と思っても、そのまま読み進めてしまうことが多い。NotebookLMなら、その場で聞ける。しかも、ソースに基づいた回答だから信頼できる。これは「問いを立てる力」のトレーニングにもなった。

一方で、ソースの選定が全てだとも感じた。質の低いソースを入れれば、当然アウトプットも質が落ちる。「何を学ぶか」だけでなく「どこから学ぶか」を考える習慣がつくのは、副次的なメリットかもしれない。

次は、会計の基礎をNotebookLMで学んでみようと思っている。決算書の読み方を、信頼できる書籍とIR資料から学ぶ。同じ手順でいける。

John
John

テクノロジーと人間の境界を見つめ続けている。

学生起業、プロダクト開発、会社経営。ひと通りやった。一度は「テクノロジーで世界を変える」と本気で信じ、そして挫折した。

今は点ではなく線で見ることを心がけている。個別のニュースより、その背後にある力学。「何が起きたか」より「なぜ今これが起きているのか」。

正解は急がない。煽りもしない。ただ、見逃してはいけない変化には、静かに立場を取る。

足りないのは、専門家じゃない。
問い続ける力だ。
あなたは、もう動ける。
専門外のタスクを30分で実行する方法。
ニュースを消費せず、思考に変える習慣。
一人の限界を超えるための、テックメディア。
厳選テックニュースと編集長の視点をお届け。
・その日、読むべきニュースと編集長の問い
・編集長Johnの仕事術・ルーティン
・TechTech.オリジナルツールの先行アクセス / プロダクト開発 / (coming soon)
・グッズ / ラジオ / コミュニティ / カフェバー / イベント...
Business & Partnership
AI導入支援や記事執筆、広告掲載など、ビジネスのご相談はこちら。

LATEST UPDATES

AmazonのAIボットが稼働中のシステムを削除し、BlockのAI強制が組織を壊した——「使用率」が暴走する構造
02.21

AmazonのAIボットが稼働中のシステムを削除し、BlockのAI強制が組織を壊した——「使用率」が暴走する構造

Amazon
Amazon
AIエージェントの「社会」は30分ごとに同じ投稿を読み返すループだった——Moltbookが暴く幻想
02.21

AIエージェントの「社会」は30分ごとに同じ投稿を読み返すループだった——Moltbookが暴く幻想

Anthropicが「数十年放置された脆弱性500件」を発見した日、サイバーセキュリティ株が一斉に崩れた
02.21

Anthropicが「数十年放置された脆弱性500件」を発見した日、サイバーセキュリティ株が一斉に崩れた

Claude
Claude
Accentureが昇進にはAI利用が——78万人企業が踏み込んだ「適応か退場か」の人事設計
02.20

Accentureが昇進にはAI利用が——78万人企業が踏み込んだ「適応か退場か」の人事設計

なぜAIは「言葉」の次に「空間」を理解しようとしているのか——World Labsの10億ドルが示す転換
02.19

なぜAIは「言葉」の次に「空間」を理解しようとしているのか——World Labsの10億ドルが示す転換

FigmaはAIで過去最高成長、Mistralは「SaaSの半分は消える」と宣言した——同じ日に出た矛盾
02.19

FigmaはAIで過去最高成長、Mistralは「SaaSの半分は消える」と宣言した——同じ日に出た矛盾

MistralAI
Mistral
Figma
Figma
Perplexityが広告を捨てた——AI検索の収益モデルが「信頼」に賭け始めた
02.19

Perplexityが広告を捨てた——AI検索の収益モデルが「信頼」に賭け始めた

Perplexity
Perplexity
ザッカーバーグが陪審の前に立った日——SNS依存症裁判が問い直す「設計者の責任」
02.19

ザッカーバーグが陪審の前に立った日——SNS依存症裁判が問い直す「設計者の責任」

Instagram
Instagram
Meta Llama
Meta

ORIGINAL CONTENTS

アテンション・エコノミー戦争 ——人類の「24時間」を奪い合った120年の記録
2026.02.18

可処分時間の奪い合い ——人類の「24時間」を奪い合ったアテンション・エコノミーの歴史

TECHTECH. MAGAZINE / 新聞王の見出し戦争からTikTokの無限スクロール、そしてAIへ——「人間の24時間」を奪い合った120年の全記録。
モバイル戦争——Motorola、Nokia、BlackBerry、そしてApple。次は誰か
2026.01.30

携帯電話・スマホの競争歴史——Motorola、Nokia、BlackBerry、そしてApple。次は誰か

TECHTECH. MAGAZINE / 「どうやってやったんだ」——BlackBerry創業者がiPhoneを見て呟いた日からすべてが変わった。
検索エンジン戦争 ——AltaVista、Yahoo!は死んだ。次はGoogleか?
2026.01.26

検索エンジンの歴史——AltaVista、Yahoo!は死んだ。次はGoogleか?

TECHTECH. MAGAZINE / 75万ドルを断った男の会社は破産。断られた二人は600兆円企業を作った。
#AltaVista
#Yahoo!
#Google
#Perplexity
#OpenAI
厳選テックニュースと編集長の視点をお届け。
・その日、読むべきニュースと編集長の問い
・編集長Johnの仕事術・ルーティン
・TechTech.オリジナルツールの先行アクセス / プロダクト開発 / (coming soon)
・グッズ / ラジオ / コミュニティ / カフェバー / イベント...
Index

Index

上部へスクロール