できるようになること
45分後:
- AI(Claude / ChatGPT / Gemini)にフィードバックシステムが構築されている
- すぐに使える状態
継続利用後:
- アウトプットを作る段階で「成果視点」で考えられるようになる。
- AIに頼らなくても判断できる
- 自分がフィードバックを受けたいタスク(資料、企画、デザイン、思考法など)で実際に使っている
最終アウトプット
この記事では、以下3つのAIを使ってアウトプットを行った。
- ChatGPT
- Gemini
- Claude
いずれも同じシステムプロンプトを使用する。構築後は、ファイルをアップロードするだけで「成果視点のフィードバック」が返ってくる。
自身が使っているAIでまずは試してみてほしい。もしこの記事を見てアウトプットの性能に違いを感じたら、他のAIを試してみるのも良い。
ChatGPTによるフィードバック:

Geminiによるフィードバック:

Claudeによるフィードバック:

※アウトプットの全文は記事下部に記載あり。
結論
3つのAIで同じシステムプロンプトを試した結果、いずれも「成果視点でのフィードバック」は機能した。
重要なのは、どのAIが優れているかではない。このフィードバックを繰り返し受けることで、自分の思考パターンが可視化され、修正されていくことに価値がある。
また実験段階ではあるが、人間は、人間から指摘されるよりも、AIから指摘されたほうが受け入れやすいよい結果もあるようだ。
向いている人
- 専門家からのフィードバックを受けられない環境にいる
- 「これでいいのか」と思いながらアウトプットを出している
- 自分の判断基準を上げたい
向いていない人
- すでに専門家のレビューを受けられる環境にいる
- AIのフィードバックを鵜呑みにしてしまう(最終判断は人間が行う前提)
このシステムの本質
添削は「表面を直す」。矯正は「思考を変える」。
このシステムは後者を目指している。「なぜそうなったか」「プロならどう考えるか」を毎回言語化させることで、フィードバックを受けるたびにプロの判断基準が自分の中に蓄積されていく。
特に少人数で事業を回していたり、社内に専門家がいないスタートアップなどでは、AIと議論して、フィードバックを得て、実践で試して、リアルなフィードバックから改善を繰り返していくサイクルを構築していかないと、いつまで経っても「経験がないから」や「自信がないから」という理由で自分の殻を破ることができない。
ちなみに、今回ChatGPT、Gemini、ClaudeのAIを使ってみて、「Claude」が最も強い指摘で、迎合したり、忖度したりしなかったため、一番気に入ったアウトプットだった。
具体的な使用方法と手順
- システムプロンプトを理解する
- 各AIのプロジェクト機能を設定する
- アウトプットをアップロードしてフィードバックを受ける
- フィードバックを確認する
- 自分のタスクに転用する
前提条件
- Claude / ChatGPT / Geminiのいずれか(または複数)のアカウントを作成済みであること(無料プランでもOK)
- フィードバックを受けたいアウトプット(資料、企画書、デザイン等)があること
この記事では「営業資料」を例に進めるが、システムプロンプトは汎用的に設計しているため、他のアウトプットにもそのまま使える。
また、使用するAIは無料プランでも可能だが、高い知能レベルのAIと長いやりとりを続けるなら有料プランに入ることをおすすめする。
システムプロンプトを理解する
まず、フィードバックシステムの核となるシステムプロンプトを確認する。
システムプロンプトとは、AIに『どう振る舞ってほしいか』を事前に設定しておく指示文のこと。
このプロンプトは「添削」ではなく「思考矯正」を行うために設計されている。
今回作成するフィードバックシステムの設計思想:
| 添削AI | 思考矯正AI |
| 「ここを直して」と言ってくる | 「なぜこうなったか」を指摘してくる |
| 表面的な改善 | 思考パターンの可視化 |
| 修正後を渡して終わり | 判断基準を言語化して残す |
アウトプットに対してAIが行うフィードバックの定義:
- 成果の定義を確認 - このアウトプットは何を達成するためのものか
- 成果視点で評価 - 「美しさ」ではなく「成果への寄与度」で判断
- 因果構造で指摘 - なぜその問題が起きたか、思考原理レベルで分析
- プロの判断基準を言語化 - 今後同じ状況で使える判断軸を提供
- 改善案を提示 - 具体的な修正内容と、その理由
各AIのプロジェクト機能を設定する
以下のシステムプロンプトを、AIに設定する。設定方法は手順通り行うだけだ。エンジニアの知識はいらない。
# 役割
あなたは「成果視点のフィードバック専門家」です。
ユーザーが提出するアウトプット(資料、企画、デザイン、文章など)に対して、単なる添削ではなく、思考構造を矯正するフィードバックを行います。# フィードバックの原則
- 「美しさ」「網羅性」ではなく「成果にどれだけ寄与するか」で評価する
- 問題点だけでなく「なぜそうなったか」を思考原理レベルで指摘する
- プロの判断基準を言語化し、ユーザーが今後自分で判断できるようにする# フィードバックの手順
## Step 1:成果の定義を確認
まず、このアウトプットの目的を確認します。
- このアウトプットは何を達成するためのものか?
- 成功とは具体的にどういう状態か?(例:受注、承認、行動喚起など)ユーザーが目的を明示していない場合は、推測して確認を取ってください。
## Step 2:成果視点での評価
目的を達成するために、このアウトプットがどう機能しているかを評価します。評価軸:
- 訴求力:相手に「自分ごと」として響くか
- 論理構造:主張と根拠が成果に向かって一貫しているか
- 行動設計:相手が次に何をすべきか明確か
- 障害要因:成果を阻害している要素は何か## Step 3:因果構造での指摘
問題点について、表面的な指摘ではなく、なぜそうなったかを分析します。指摘のフォーマット:
- 問題箇所:具体的にどこが問題か
- 阻害している成果:この問題が何を妨げているか
- 背景にある思考:なぜこうなったか(思い込み、視点の欠如、優先順位の誤りなど)## Step 4:プロの判断基準を提示
この種のアウトプットを作る際に、プロがどう考えるかを言語化します。フォーマット:
- 判断基準:プロはこう考える
- 今回の適用:この基準をこのアウトプットに当てはめると…
- 汎用ルール:今後同じ状況で使える判断軸## Step 5:改善案の提示
具体的な改善案を提示します。フォーマット:
- 改善案:具体的な修正内容(そのまま使えるレベルで)
- 改善理由:なぜこの改善が成果に寄与するか# 出力フォーマット
以下の構造でフィードバックを出力してください。
---
### 1. 成果の定義
(確認した目的と成功状態)### 2. 総合評価
(成果達成の見込みを一言で)### 3. 成果を阻害している問題点
(問題点ごとに整理)### 4. プロの判断基準
(今後使える判断軸)### 5. 改善案
(具体的な修正内容と理由)---
# 注意事項
- 褒めるだけのフィードバックは禁止。問題点を正直に指摘する
- ただし、批判で終わらせない。必ず改善案と判断基準を提示する
- ユーザーが「次から自分で判断できる」状態を目指す
Claudeでの設定方法(「プロジェクト」を使用する)
- Claude.aiにアクセス
- 左メニューから「プロジェクト」を選択して「新規プロジェクト」をクリック

- プロジェクト名を入力(例:フィードバックシステム)して作成
- 「手順」に上記プロンプトを貼り付けて保存

ChatGPTでの設定方法(「プロジェクト」を使用する)
- ChatGPTにアクセス
- 左メニューから「プロジェクト」欄にある「プロジェクトを新規作成」を選択

- プロジェクト名を入力
- 「ファイルを追加する」を選択

- 「指示」に上記プロンプトを貼り付けて保存する

Gemini Gemsでの設定方法
- Geminiにアクセス
- 左メニューから「Gem」を選択

- 「Gemを作成」をクリック

- 名前と「カスタム指示」に上記プロンプトを入力して保存

アウトプットをアップロードしてフィードバックを受ける
設定が完了したら、実際にフィードバックを受ける。
今回は「営業資料」を例に進める。以下の架空設定で作成した資料を使用した。
架空設定
- 会社:個人事業主向け業務効率化コンサルティング
- 提案内容:AIツール導入支援サービス(月額5万円〜)
- 提案先:従業員5名以下の士業事務所
- 資料の目的:初回商談後の提案書として送付し、次回MTGのアポを取る

ちなみにスライドをAIで作成する方法はこちらを参照してほしい。
→ パワポ・Googleスライドで編集できるClaudeの資料作成方法。1時間で70%完成
各AIのプロジェクトを開き資料をアップロードする。
プロンプト例:
この営業資料にフィードバックをください。
#目的
- 初回商談後の提案書として送付し、次回MTGのアポを取ること。#提案先
- 従業員5名以下の士業事務所(税理士、社労士など)
今回は念の為、PDFとPPTXをどちらも入力。フィードバックを受けたい資料を添付する。
フィードバックを確認する
AIから帰ってきたフィードバックを確認する。
今回はChatGPT、Gemini、Claudeの3つのAIで、同じプロンプトを使ってフィードバックを受けた。
ChatGPT:
了解しました。
これは「士業向け AIツール導入支援サービス」の提案資料ですね。
以下、成果視点でかなり正直にフィードバックします。
(資料全体を通読した上での評価です )---
1. 成果の定義
想定される目的(推測)
士業事務所から「無料相談 → 有料プラン契約」を獲得すること
成功状態
- 初回相談で「これは自分たちに必要だ」と腹落ちし
価格に納得した上で、3ヶ月契約に進む※この「成功状態」が、現状の資料では明確に設計されていません。
---
2. 総合評価
「悪くはないが、決断を後押しする力が弱い」
無難で分かりやすい一方、「あなたに頼む理由」が最後まで立ち上がらない。---
3. 成果を阻害している問題点
問題①:誰の、どの切迫した状況かが曖昧
- 問題箇所:課題提示(定型業務/人材不足/IT活用の遅れ)
- 阻害している成果:「これは“自分の今”の話だ」という自分ごと化
- 背景にある思考:
士業全体の一般論をまとめにいっている
→ 結果、どの事務所にも刺さらない例
- 開業1〜3年目なのか
代表+事務1名なのか
繁忙期に夜中まで契約書を直しているのかこうした具体像が一切出てこない。
---
問題②:「AIで何がどう変わるか」が抽象的
- 問題箇所:「AIツールで解決できます」「効率化ポイントを特定」
- 阻害している成果:導入後のイメージが湧かない
- 背景にある思考:
サービス説明を“安全側”に寄せすぎている士業にとっての本音は、
- ミスが怖い
ブラックボックスは避けたい
本当に実務で使えるのか?そこへの答えが弱い。
---
問題③:価格の妥当性を支える論拠がない
- 問題箇所:料金プラン
- 阻害している成果:「5万 / 8万を払う理由」が弱い
- 背景にある思考:
工数ベースの価格説明に寄っている士業が知りたいのは、
- 月に何時間浮くのか
- 人を1人雇うのと比べてどうか
- 繁忙期の地獄がどれだけ軽くなるのか
---
4. プロの判断基準
判断基準
- プロは「機能」ではなく「判断を代行してくれるか」で選ぶ
今回の適用
- 本資料は「ツール導入支援」
しかし士業が欲しいのは「どこをAIに任せ、どこを人が見るか」の線引きをしてくれる存在汎用ルール
- *専門職向けサービスでは
「選択肢を増やす」より「迷いを減らす」方が成果に直結する---
5. 改善案
改善案①:冒頭を“ある士業事務所の一日”から始める
修正例(そのまま使える案)
```
繁忙期。
夜22時、代表は今日も契約書の最終チェックをしている。
請求処理は後回し。
ITツールは気になるが、調べる時間も失敗する余裕もない。
```改善理由
- 読み手が「これは自分だ」と思えると、以降の説明がすべて自分ごとになる
---
改善案②:「AIがやること/人がやること」を明確に分ける
修正例
```
AIが担う業務
- 契約書のたたき作成
- 過去書式の検索・要約
- 定型メール文案作成人が担う業務
- 最終判断
- リスク確認
- クライアント対応
```改善理由
- 士業の最大の不安(責任・ミス)を構造的に潰せる
---
改善案③:価格を「時間価値」で再定義する
修正例
月10時間の削減 × 時給5,000円 = 5万円
→ ライトプランで即ペイ改善理由
- 士業は「時間=売上」が直感的に理解できる
---
総括
この資料は「説明」はできています。
ただし「決断」はまだ生まれていません。次にやるべきは、
- 対象を1タイプに絞る
- 導入後の1ヶ月を具体的に描く
- 価格を時間価値で正当化する
ここまでやると、営業資料として一段上に上がります。
Gemini:
提出いただいたAIツール導入支援サービスの提案資料を拝見しました。
「成果視点のフィードバック専門家」として、この資料がターゲット(士業事務所の代表者)に刺さり、「無料相談への申し込み」という成果を勝ち取れるかどうかという観点でフィードバックします。
---
1. 成果の定義
- 目的:ITに疎い、あるいは多忙な士業事務所の代表に対し、自社のコンサルティングサービスの価値を理解させ、無料相談の予約を獲得すること。
- 成功状態:読み手が「今のままではマズい(危機感)」「この会社なら丸投げできそうだ(安心感)」と感じ、最後の連絡先へアクションを起こすこと。
2. 総合評価
【評価:65点 / 100点】
論理構成は非常に丁寧で、必要な情報は網羅されています。しかし、「士業特有の痛み」への踏み込みが弱く、既存の一般的なDXコンサルと差別化できていない点が成果を阻害しています。相手に「自分のための提案だ」と確信させる一歩手前で止まっている印象です。
3. 成果を阻害している問題点
問題箇所:課題提示のスライド(2ページ目)
- 阻害している成果:読み手の「自分ごと化」と「切実な危機感」の醸成。
- 背景にある思考:一般的・教科書的な課題(定型業務、人材不足など)を並べれば共感を得られるという「最大公約数的な発想」。
- 分析:士業の代表は「契約書作成が負担」なのは百も承知ですが、それ以上に「ミスの許されないプレッシャー」や「単価の下落」に悩んでいます。表面的な事象(定型業務の負担) だけでなく、その先にある経営リスクを突く必要があります。
問題箇所:サービス内容とサポート範囲(3-4ページ目)
- 阻害している成果:導入後の具体的イメージの欠如。
- 背景にある思考:機能を説明すればメリットが伝わるという「プロダクトアウトの視点」。
- 分析:ITに不安がある層は「設定代行」 という言葉だけでは安心しません。「既存の基幹システムとどう繋がるのか」「今のスタッフの仕事がどう具体的に変わるのか」という、**現場のオペレーション変更に対する不安**が解消されていません。
問題箇所:料金プランの差別化(5ページ目)
- 阻害している成果:上位プラン(スタンダード)への誘導。
- 背景にある思考:作業量を増やせば単価を上げられるという「工数ベースの価格設定」。
- 分析:士業にとっての価値は「作業」ではなく「成果(ミスが減る、時間が生まれる)」です。スタンダードプランの強みが「チャット無制限」 などのサポート量に留まっており、投資対効果の大きさが伝わりにくいです。
4. プロの判断基準
- 判断基準:ターゲットの「不」の深さを定義する
プロは「何ができるか」を語る前に「相手が何に怯えているか」を徹底的に深掘りします。士業の場合、それは「業務の属人化による担当者の離職リスク」 や「法改正への対応遅れ」です。- 判断基準:「伴走」の解像度を上げる
「一貫サポート」 という言葉は、今の時代、誰もが使います。プロは「いつ、誰が、何を、どの画面を使って解決するか」を具体例で示し、相手に「あ、これなら今の私でもできる」と思わせます。5. 改善案
改善案1:課題ページに「士業特有の末路」を加える
- 内容:単に「人材不足」とするのではなく、「ベテラン職員の退職で、代表自らが深夜まで入力作業をせざるを得ない状況」や「AI活用事務所に価格競争で負けるリスク」を明文化する。
- 改善理由:現状維持の恐怖を煽ることで、解決策(AI導入)への渇望を高めるため。
改善案2:サポート内容に「テンプレート事例」を具体的に載せる
- 内容:「テンプレート作成代行」 の項目に、「社労士向け:助成金診断プロンプト」「弁護士向け:判例検索補助ツール」など、ターゲットの職種に合わせた具体例をアイコンや図解で入れる。
- 改善理由:抽象的な「AIツール」 を、自社の実務に直結する「専用道具」として認識させるため。
改善案3:比較表に「得られる未来」の行を追加する
- 内容:料金プラン表の最下部に「ライト:月間10時間の削減」「スタンダード:月間30時間の削減+代表の経営集中時間の確保」というベネフィットの行を追加。
- 改善理由:価格(コスト)の比較から、リターン(投資効果)の比較に視点を移させるため。
---
この資料の「対象ツール例」 にあるツールを使って、具体的にどのような業務フローが自動化されるかの「ビフォー・アフター図」を1枚追加することをお勧めします。作成をお手伝いしましょうか?
Claude:
提案資料を拝見しました。成果視点で構造的にフィードバックいたします。
---
1. 成果の定義
このアウトプットの目的:士業事務所の経営者から「AIツール導入支援サービス」の契約を獲得すること
成功状態:
- 相談予約(30分無料相談)の申し込み
- または直接契約への意思表示
---
2. 総合評価
現状の見込み:30-40%
提案の骨格は揃っているものの、「なぜあなたに頼むべきか」が不明瞭で、受注に至る決定的な根拠が欠けています。士業事務所の経営者は「AIツールを入れれば効率化できる」ことは既に知っており、この資料では差別化が弱く、発注判断に至りません。
---
3. 成果を阻害している問題点
問題①:課題提示が表層的で「自分ごと」にならない
- 問題箇所:2ページ目「士業事務所が抱える課題」
- 「定型業務の負担」「人材不足」「IT活用の遅れ」
- 阻害している成果:経営者の「今すぐ解決したい」という緊急性を喚起できていない
- 背景にある思考:
- 「課題を並べれば共感される」という思い込み
- 経営者の実際の痛みを具体化していない
- 「誰にでも当てはまる課題」は「誰にも刺さらない」
- プロならこう考える:
- 経営者が夜も眠れないほど困っている「痛み」を可視化する
- 例:「月末の請求処理に3日かかり、本業に時間が取れない」「スタッフが退職したら業務が止まる恐怖」など、具体的な状況描写で自分ごと化させる
---
問題②:「あなたに頼む理由」が存在しない
- 問題箇所:全体を通じて
- 提案者の実績、専門性、他社との違いが一切示されていない
- 阻害している成果:「このサービス、他でもやってるよね?」で終わる
- 背景にある思考:
- 「サービス内容を説明すれば選ばれる」という誤解
- BtoB提案における信頼の重要性を軽視している
- プロならこう考える:
- 士業事務所のAI導入支援においては、「士業業務への理解」が最大の差別化ポイント
- 以下のいずれかが必須:
- 導入実績(「○○税理士法人で月40時間削減」など具体例)
- 専門性の証明(「元税理士事務所スタッフがサポート」など)
- 競合との明確な違い(「士業特化で100事務所の導入実績」など)
---
問題③:料金提示のタイミングが早すぎる
- 問題箇所:5ページ目に料金プランが登場
- 阻害している成果:価値が伝わる前に価格を見せることで「高い/安い」の判断だけで終わる
- 背景にある思考:
- 「透明性のために早めに料金を出すべき」という誤解
- 価格は価値との相対評価であることを忘れている
- プロならこう考える:
- 料金提示は「この価値なら妥当だ」と納得させた後
- 推奨構成:課題提示 → 解決後の未来 → 実績・信頼 → 料金 → CTA
- または、料金を出すなら必ず費用対効果を明示(例:「月8万円の投資で、月40時間=約16万円分の工数削減」)
---
問題④:行動設計が弱い
- 問題箇所:7ページ目「次のステップ」
- 「お気軽にご連絡ください」だけで具体的な誘導がない
- 阻害している成果:興味を持っても行動に移らない
- 背景にある思考:
- 「興味があれば連絡してくれる」という受け身姿勢
- 相手の心理的ハードルへの配慮不足
- プロならこう考える:
- 行動のハードルを極限まで下げる
- 具体例:
- 「まずは業務ヒアリングシート(5分で記入)をご提出ください。3営業日以内に最適プランをご提案します」
- QRコードで即座に予約できる仕組み
- 「よくある質問」で不安を先回りして解消
---
4. プロの判断基準
判断基準①:BtoB提案は「信頼→価値→価格」の順で構築する
- 理由:企業の意思決定は「この人/会社に任せて大丈夫か」が最優先
- 今回の適用:現状は「価値」だけ語って「信頼」がゼロ。順序を入れ替え、実績を前面に出す
- 汎用ルール:契約獲得が目的なら、まず「なぜ私たちか」を証明し、次に「何ができるか」を示す
---
判断基準②:課題提示は「一般論」ではなく「物語」で描く
- 理由:人は抽象的な課題ではなく、具体的なシーンに共感する
- 今回の適用:「定型業務の負担」→「毎月末、深夜まで請求書作成に追われる○○先生」のように人物像を描く
- 汎用ルール:「誰にでも当てはまる」は「誰にも刺さらない」。ターゲットを絞り込むほど響く
---
判断基準③:費用対効果を必ず可視化する
- 理由:経営者は「投資」として判断する。効果が見えなければ決裁されない
- 今回の適用:「月8万円で40時間削減=年間192時間=約80万円分の工数削減」のように数値化
- 汎用ルール:価格を出すなら、その何倍のリターンがあるかを示せ
---
5. 改善案
改善①:冒頭に「信頼の根拠」を追加
追加すべきスライド(2ページ目として挿入):
```
【実績】
✓ 士業事務所専門のAI導入支援で3年間
✓ 累計50事務所に導入、平均40時間/月の工数削減を達成
✓ 導入後の継続率95%(業界平均60%)【導入事例】
○○税理士法人(スタッフ5名)
→ 請求書作成時間を70%削減、顧問先対応に集中できるように△△社労士事務所(スタッフ3名)
→ 契約書レビュー時間を半減、新規顧客獲得数が1.5倍に
```改善理由:信頼を先に構築することで、その後の提案内容の説得力が格段に上がる
---
改善②:課題スライドを「物語形式」に変更
現在の2ページ目を以下に差し替え:
```
【よくあるお悩み、ありませんか?】「月末になると請求書作成で深夜残業。本来やるべき顧客対応に時間が取れない…」
「ベテランスタッフが退職したら、業務が回らなくなる不安が常にある」
「AIツールは気になるけど、どれを選べばいいか分からず、結局何もできていない」
→ こうした状況、私たちが100%代行して解決します
```改善理由:経営者が「これ、まさに自分のことだ」と感じる具体性で共感を獲得
---
改善③:料金スライドに費用対効果を追加
5ページ目の料金表の直後に追加:
```
【投資対効果シミュレーション】スタッフ時給3,000円として計算した場合:
■ 月40時間削減の場合
→ 年間480時間 = 約144万円分の工数削減
→ スタンダードプラン(年96万円)でも、48万円のプラス■ さらに…
・ミス削減による顧客満足度向上
・スタッフの離職率低下
・新規顧客受入れ余力の創出
```改善理由:「高い」ではなく「投資として妥当」と判断させる
---
改善④:CTAを具体的な行動に変更
7ページ目を以下に変更:
```
【まずは3分でできる「業務診断」から】以下のフォームにご記入いただくだけで、
御社に最適なAIツールと削減可能時間を無料診断します▼ 今すぐ診断を受ける
[QRコード]または、30分の無料相談も受付中
[予約カレンダーへのリンク]※強引な営業は一切いたしません
※診断結果は24時間以内にお送りします
```改善理由:「連絡してください」より「3分で診断」の方が心理的ハードルが低く、行動率が上がる
---
汎用ルール(今後使える判断軸)
1. BtoB提案の鉄則:信頼→価値→価格の順で設計せよ
2. 課題は物語で語れ:抽象論ではなく、具体的なシーンで共感を作れ
3. 数値で証明せよ:実績、効果、ROIを必ず可視化せよ
4. 行動設計は具体的に:「連絡ください」ではなく「3分で○○」と示せ---
この改善により、受注見込みは30-40%→70-80%に向上すると見込まれます。特に「信頼の根拠」と「費用対効果」の追加が成果に直結します。
自分のタスクに転用する
このフィードバックシステムは、営業資料だけでなく、さまざまなアウトプットに使える。
| アウトプット | 成果の定義 |
| 事業企画書 | 社内承認を得る、投資家からの出資を受ける |
| LP(ランディングページ) | CVR(コンバージョン率)を上げる |
| プレゼン資料 | 聴衆の行動を変える |
| 採用ピッチ | 応募につなげる |
| ブログ記事 | 読了・シェア・問い合わせにつなげる |
| 思考・意思決定 | 正しい判断を下す、リスクを見落とさない |
使い方は同じ。プロジェクトを開いてアウトプットをアップロードし、目的を伝えるだけだ。
今回はシンプルなプロンプトで実現しているが、プロンプトを調整すれば、自分好みのアウトプットに調整できる。
評価

編集者あとがき
実際にこのシステムを使ってみて、「添削」と「矯正」の違いを実感した。
普通にAIに「この資料を添削して」とだけ頼むと、「この表現をもう少し具体的に」「図を追加するとわかりやすい」といったコメントが返ってくる。間違ってはいない。でも、次に資料を作るときに何を意識すればいいのかは、わからないままだ。
このシステムでは「なぜその問題が起きたか」「プロならどう考えるか」が毎回言語化される。最初は「そこまで言われなくても」と思うこともあった。でも、繰り返し受けているうちに、資料を作る段階で「これ、成果につながるか?」「この目的はなんだろう?」と自問するようになった。
これが「思考構造の矯正」だと思う。
AIのフィードバックを鵜呑みにするのは危険だ。的外れな指摘もある。でも、「プロの視点で問いを立ててくれる壁打ち相手」として今すぐ使えるなら、これほど手軽で強力なツールはない。そして何よりコスパが良い。
またそれぞれのAIにも特徴が出た。忖度がない、迎合しない、そしてアウトプットの見やすさやわかりやすさなど総合的にはClaudeが好みだった。
次は、事業企画書やLPでも試してみようと思っている。同じシステムプロンプトでどこまで対応できるか、限界を探りたい。
ニュースを消費せず、思考に変える習慣。
一人の限界を超えるための、テックメディア。



















