FigmaはAIで過去最高成長、Mistralは「SaaSの半分は消える」と宣言した——同じ日に出た矛盾


ZOO, inc. CEO / 毎日テクノロジーを追い、人間の可能性が拡張できるトピックスを探求している。
同じ2月18日、2つの対照的なニュースが出た。FigmaはAI機能「Figma Make」の急成長を背景にQ4売上が前年比40%増を記録し、株価が15%上昇した。
一方、Mistral AIのCEO アーサー・マンシュは「企業ソフトウェアの50%以上はAIに置き換えられる」と発言した。AIはSaaSを破壊するのか、それとも強化するのか。答えは一つではない。
この記事の要約
TechTechの視点
アーサー・マンシュが「置き換えられる」と語ったソフトウェアと、FigmaがAIで加速させたソフトウェアは、実は同じカテゴリではない。例に挙げたのは調達や物流のワークフロー——つまり、定型業務を自動化するための「道具としてのソフトウェア」だ。一方、Figmaが強化したのはデザインという「思考を形にするためのソフトウェア」だ。AIが代替しやすいのは前者であり、AIが人間の能力を拡張する余地があるのは後者だ。
以前配信した「SaaS株が年初から15%下落、Anthropic"Claude Cowork"発表で破壊的競争への懸念再燃」と「"AIバブル"と"SaaS崩壊"は両立しない」で、市場がSaaS崩壊を一律に織り込み始めた構造を指摘した。Figmaの決算はその構造に反証を突きつけている。粗利率86%を維持しながらAI機能の利用者が70%増加したという数字は、AIのコストを吸収しながら成長を加速できるSaaS企業が存在することを証明した。ただし、Figmaが3月からAIクレジットの利用制限と課金を導入する予定であることは、AI機能の無制限提供が持続不可能だという現実も同時に示している。
SaaSの未来は「全滅」でも「全生存」でもなく、AIとの共生速度による選別だ。

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